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世界平和の鐘について

~世界情勢が変わる現代の私たち。世界平和への願いを込めて~

 

​名張市西光寺の釣鐘堂は1999年に再建されました。第二次世界大戦(1939-1945)の中で、

銃弾や砲弾の資源不足により1941年頃に公布された日本政府の金属回収令によって、お寺の釣鐘も例外なく回収され、

当時の貴重な釣鐘がお寺から姿を消しました。

今後「戦争のない平和な世界を」との願いから

1999年に平和の願いを込めて、世界中の言葉で「世界平和」の文字を釣鐘に彫り再建されました。

様々な方々へこの音色が響き渡り、心に届くことを願います。

​世界平和の鐘

正面に彫刻された文字は「世界平和の鐘」

釣鐘を作った人々の想い、願いを私たちは感じ、そしてまた私たちも、この音色と共に平和の思いを広げていけたらと強く願います。

いつでも自由につくことができます。

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「世界平和」と10カ国語で刻印

英語やフランス語、朝鮮語や中国語など

西洋5ヵ国(英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、ポルトガル語)と東洋5ヵ国(朝鮮語、中国語、インドネシア語、タイ語、ビルマ語)の言語で刻印されています。

自由に釣鐘の周りをまわって見ることが出来ます。

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天女像の伝承

古来、仏教はインドから中国、日本へ伝わったとされています。空を飛ぶ女性形の者は、伝播する過程で西洋方面では天使に、東洋方面では飛天から天女へと変化していったと目されています。

天女像の刻印の他にも彫刻は見られます。

伝承、伝道が脈々と受け継がれてきたことを感じることができます。

釣鐘堂再建の思い

東洋ではお寺の釣鐘は梵鐘(ぼんしょう)と呼ばれ、梵語(古代インドのサンスクリット語)BRAHMAの音訳で、神聖・清浄の意味を持ち、清らかさを表す言場で表されています。

西洋では教会の鐘を想像する方もおられるでしょう。

​過去に人々に大切にされていた鐘が戦争によってお寺から姿を消しました。様々な歴史をくぐりぬけ再度、平和の願いをもって再建された思いを、後世に伝承できたらと思います。

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​文化的多様性の社会

​社会のグローバル化により、様々な国々の考え方や文化を学ぶ機会に恵まれ、私たちは文化の多様性をより感じやすくなりました。

​仏教では古来から多様性を認める考え方を目する事ができ、様々な考えや生き方があること、命の尊さを互いに感じながら生活を共にする思いが見られます。

海外文化や仏教伝来による歴史

​遣隋使、遣唐使の活躍により日本に海外の文化や仏教が伝来しました。伝来した中には海外の技術の他にお経も含まれていました。仏教には今で言う法律に似た考えがあり、当時は採用する事により治安の改善に繋がったとされています。

仏様の姿には、座っている姿であったり、立っている姿であったりと、様々な仏様を見られた事があると思います。すべてはインドでお生まれになられたお釈迦様がおっしゃられた仏様のお話で、お経によっては仏様が異なり姿も異なりました。対機説法という手法で、目的地は同じでも人々に合わせて考え方や伝え方を変えたとされ、それに伴いお経も複数になったといわれています。

南無阿弥陀仏も、その一つの仏様の姿です。浄土三部経といわれる3つのお経のうち観無量寿経に記されています。

様々な仏様のことを調べたり触れることで多様性の学びに繋がると思います。

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正覚大音響流十方

正覚大音響流十方(しょうがくだいおんこうるじっぽう)とは東西南北上下のすべての世界を示し、

阿弥陀仏のすべての人を救おうという呼び声が音となり、何ものにも隔てることなく世界に流れわたり響いてゆく姿を現しています。​​

​後世への伝承~子や孫に

ユネスコ憲章の前文に「文化の広い普及と正義、自由、平和のための人類の教育とは、人間の尊厳に欠くことのできないものであり、かつ、すべての国民が相互の援助及び相互の関心の精神をもって果たさなければならない神聖な義務である」とうたわれています。

文部科学省では国際平和と安全保障実現の為に相互信頼と理解に基づいた文化的多様性、寛容、対話、協力の尊重であること等が記されています。

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私たちにできることは

物が豊かになり、学びの機会も増えました。

その一方で当たり前になってしまったり、忘れてはいけない根本的に大切なものを見失ってしまう事もあるかと思います。

​平和の鐘を機会に、様々なことに目を向けて、自分自身を見つめたり、子や孫・周りの方々に願いや思いを伝承していただけましたら幸いです。